石巻市東松島市名取市相馬市南相馬市飯舘村

「ITで日本を元気に!」石巻から南相馬(小高区)を辿る(2013年3月10日)


「ITで日本を元気に!」の活動の一環で昨年に続き、ボランティアによる沿岸部ツアーに参加してきました。3月10日の日曜日午前9時に仙台駅に36名が集合し、車8台に分乗して石巻から南相馬までの沿岸部を中心に被災地の現況を視察しました。
昨年の記録はこちらです。→「ITで日本を元気に!」支援活動 石巻・南三陸(2012年4月8日)

巡回ルート(仙台 - 石巻 - 東松島 - 名取 - 相馬 - 南相馬 - 飯館 - 福島)


より大きな地図で表示


写真をクリックすると別ウィンドウで拡大表示します(開いたウィンドウの写真クリックで連続表示できます)。


【午前9時30分:仙台駅】


石巻市の石巻港周辺から名取市閖上あたりまでは、津波被害の恐ろしい状況を目の当たりにします。住宅の基礎だけが残る爪痕を前に、津波被害に対する復興が進まない状況が実感として伝わります。それでも関係者の話によれば、少しずつではありますが復興計画が進められているようです。今は、具体的な個別要求に落とし込んでいく段階で、住民の同意を得ていくことの困難さに直面しており、計画が具体化しない問題が数多く発生しているようです。行政だけの問題ではなく、現地の個々の問題を具体的に解決支援することが必要な状況と思われ、直接現地に入り込んで話を聞くことから解決策につなげて行くことが必要です。相馬市で妊婦や乳幼児を抱える子育て世帯を支援している "Bridge for Fukushima in 相馬基地" のような地道な活動がまだまだ必要です。

【午前11時:石巻市立門脇小学校】


【午前11時20分:門脇小学校から石巻港周辺】


【午前11時35分:東松島市大曲】


【午後1時:名取市閖上(日和山)】


【午後1時30分:閖上から仙台空港方面】


【午後3時20分:"Bridge for Fukushima in 相馬基地"】


後半訪れた南相馬市の小高区(旧小高町)や飯舘村は、旧警戒区域だったこともあり、除染も進んでおらず、住民の出入りにいちいち許可が必要ではなくなった今でも、電気や水のライフラインも復旧していない状況では、実際に居住する住民はほとんどいないため、全く将来の展望が見えていません。これらの地域は国の直轄管理下に置かれているため、さらに地元への説明や支援が見えなくなっているようです。

【午後4時20分:道の駅 南相馬】


小高区大井でNPOを立ち上げようとしている60歳の主婦の方のお話をお聞きしましたが、なぜ立ち入りが自由になったのかその基準すらわからないと言われていたのが印象的でした。小高区には約1.3万人の住民がいましたが、昼の時間帯に家を片づけに来たりする住民は散見されても、夜になるとほぼ無人になってしまうそうです。このような状況で実際に復興が進んだとしても、1.3万人のうち1千人も戻ってくるかどうかわからないとも言われていました。いろいろ考えると気持ちが高ぶってしまうことも多く、将来の不安とともに情緒不安定になることもしばしばですと言われ、どうしたらこの方々を慰めることができるのか途方に暮れてしまいました。

【午後4時40分:南相馬市小高区大井】


【午後5時20分:南相馬市小高区の街】


【午後5時40分:南相馬市小高区下浦(浪江町境)】


【午後7時40分:福島駅】


今回の視察ツアーは復興がなかなか進まない現地の状況を少しでも多くの人に情報発信することが目的でした。首都圏という離れた地から何ができるのか、具体的行動に移せないもどかしさもありますが、さらに多くの力も必要だと思います。震災被害を風化させないために情報発信は続けていきます。

Copyright(C) 2013 M.Higashide